遠軽出張手術
10月に入りました!北海道では雪が降る前の最後のTNRのチャンスです!
野良猫にとって北海道の冬は過酷です。冬に外で産まれてくる子猫のほとんどは、冬を生き抜く事ができません。
今の時期に不妊去勢手術をする事で、産まれてすぐに凍死してまう子猫を救い、そして春の出産シーズンに生まれてくる子猫を減らす事ができます。
不幸な猫を減らすため皆様のご協力よろしくお願いいたしますm(__)m
さて9月は遠軽の方に出張手術に行ってきました。
今回多頭飼育の手術という事で、人のケアや生活環境を担当する遠軽町役場、猫の里親探し等を担当するオホーツク総合振興局、ボランティア、そして獣医師という4者協力の元で手術が行われました。
朝から振興局や役場の職員が捕獲に入り、昼過ぎぐらいには順調に18匹全頭捕獲する事ができました。
猫のほとんどは人馴れしていたので、一番最初に飼い始めた手術済みの高齢猫を除く、17匹がボランティアや行政等の関係機関で保護される事になりました!
多頭飼育の問題は飼い主が高齢だったり、生活が困窮していたり精神的な病気を患っていたりと、単純に猫だけを引き出したり、繁殖制限をするだけでは解決しません。
特に手術後や引き出し後は、飼い主が不安定にならないよう見守り、また猫を増やさないよう継続してケアしていく必要があります。
私たちが協力できるのは繁殖制限というほんの一部分に過ぎず、多くは行政やボランティアの協力が不可欠になります。
今回行政とボランティア、そして獣医師が連携して、多頭飼育問題に取り組めた事はよい前例になったと思います。
前例はないものではなく作るものです。他の自治体でもこのような前例を作っていけるよう、今後もご協力していきたいです。